イタリア・クレモナ製新作バイオリン弓・販売・横浜

2019/06/10
イタリア製新作バイオリン弓

クレモナ製、バイオリンならわかるけれど、弓で本当に良いものがあるのですか?

 

イタリア、クレモナ製 新作バイオリン弓、E.Slaviero 工房製 入荷のお知らせ
                                                 販売価格:350,000円(税別) Sold

 

「バイオリンはイタリア、弓はフランス」というのが常識だと思っている方、それはずいぶん昔の話です。

確かにバイオリンはクレモナイタリア、そして弓はフランスで 栄華を極めました。

新作バイオリンはいまや全世界で良いものが作られていますし、弓も同様。フランス以外でも良い弓が作られています。

 

例えば、以前のブログでもドイツ製の新作弓ブラジル産の弓をご紹介してきました。


弓はまた、材料のフェルナンブーコの原産国がブラジルということもあり、どちらにしてもブラジルから材料を輸入しない限り、弓は作れないのです。

 

なぜ、フランスで栄華を極めたのかは、その当時染料として使われていたフェルナンブーコを弓に使用してみたら最適だったといことから、フランスで良い弓が作られ出したというわけです。

 

ただ、ブランド性としては現在でもバイオリンはイタリア、弓はフランス(ベルギー)というようなイメージは根強く残っています。

 

つまり、ブランド性が強いものは価格もそれに伴い高価なものになるのです。

 

その理屈から言いますと、イタリアの弓はバイオリンとは違いブランド性は低くなります。ということは、同品質のものだとするとフランス製よりも安く買える可能性が高まるということなのです。

 

今回ご案内する弓はイタリアクレモナでの代表的な弓製作家、Emilio Slaviero (ズラビエロ)の工房製です。

 

工房製たる所以は、フロッグに規格品(既製品)を使っているところなのですが、そのために本人作よりもかなり低価格に抑えることができました。

 

もちろん、弓の肝であるスティックの材質は、Slavieroがストックしてきた良質のフェルナンブーコ。
さらに、今回私は5本の中から一番良質の材料、細身でありながら剛性がしっかり保たれている弓を1本だけ選び出しました。
ですから性能、弾き心地、音質などはまさにクラスを越えています。

 

特にこのバイオリン弓で弾くと音量はかなり出ます。弦をとらえて振動させる力がどんな弓よりも強いように感じます。
音がこもりがちな楽器、ちょっと音がねぼける楽器など、見違えるような音に生まれ変わります。
しかし、高音寄りのにぎやかなバイオリンは、よけいにギャンギャン言ってよりうるさくなってしまうかもしれないので、そういう楽器には禁忌かもしれません。

 

この弓は、音や性能のが良ければ、フロッグやボタンの細工、質感はあまり気にならないという方には、かなりのお買い得なバイオリン弓となるに違いありません。