ブラジル製バイオリン新作弓入荷のお知らせ・低価格ながら腰の強い、吸い付きの良い弓です

2018/05/30
ブラジル製新作バイオリン弓

ブラジル製 バイオリン新作弓入荷しました 腰が強く、吸い付きが良いと評判です

 

ご承知のように、ブラジルは弓の材料フェルナンブーコ(ペルナンブーコ)の原産地です。このマメ科の植物は大変成長が遅いので、ブラジルでは保護政策として輸出の制限が行われています。

 

そこで、それなら原産地のブラジルであれば、問題無くこの弓の材料であるフェルナンブーコを使えるはずということで、ブラジルで弓を製作する動きが何年か前から行われるようになってきました。

 

ですから、最近ではブラジル生産の弓、ブラジルの職人が製作した弓が日本でも目立つようになってきました。

 

いくつもの工房、ルートから入って来るようになったからです。

 

そうなると、やはり工房、ブランド、同じ工房、製作者であっても、製作時期によって品質にムラ、バラつきが目立つようになってきます。

 

バイオリンでも弓でも、売れるからと沢山作ろうとすると、品質が落ちてくるということが少なくないのがこの手工品の世界なのです。

 

そこは番人たる、弦楽器商がきちんと選定をして、皆さまにお届けしなくてはならないのです。逆に言いますと、玉石混交の弓の中から珠玉の逸品を選び出すことが真の弦楽器商の仕事であり、弦楽器商の真骨頂と言えるでしょう。

 

まだまだブラジル製の弓は、混沌とした品質管理、製作現場なのだと想像します。それは、ニッケルの弓の中に素晴らしい材料、素晴らしい細工のものがあると思えば、銀や金などランク上の材料になるべき弓にがっかりするような材料が使われたり、反りが入ってなかったりするからです。

 

今回選定したものも、ニッケル(洋銀)の金具のものと、銀のものがございました。

 

結果は、ニッケルの弓の方が材料が良く、反りも適切なものが多く、銀製の金具の弓の中からは敢えて仕入れたいと思うものがなかったので、ニッケルの弓のみを仕入れることとなりました。

 

ニッケル(洋銀)というと、安物、品質の悪い弓というイメージがどうしてもありますが、ブラジルの現状、製作現場を見る限りは、その中にも良いもの銀製の金具の弓に優るとも劣らないものが含まれていることをどうかご理解ください。

 

今まで販売したブラジル弓のシリーズは、どれも腰が強い、吸い付きが良いと購入したお客様からは大変ご好評をいただいております。
ただ百聞は一見(一奏?)に如かず。この私が選び出した弓の素晴らしさをどうぞ試奏にてお確かめください。