ブラジル製新作バイオリン弓、再入荷のご案内です。おかげさまで大変ご好評をいただき販売中です

2018/08/18
ブラジル製新作バイオリン弓

皆さまに大変ご好評をいただき販売中のブラジル製バイオリン新作弓、再入荷のご案内です

 

ブラジル製新作バイオリン弓

販売価格:100,000円(税別)

 

以前もブログでこの工房の弓のご案内をしていますが、また約20本ほど選定の機会がございました。

 

今回も金具が銀製のものと洋銀(ニッケル)製のものとありましたが、これも前回同様選んだのは洋銀(ニッケル)弓のみでした。銀製の(本来であれば)グレードが高いものを選ぶ必要性が全く無かったからです。

 

それにしても、ニッケル製のものも選び出したのは今回2本のみ。このようにして選定しますと、かなり良質の弓を選び出すことができているのではないかと思います。

 

日本製の弓ですと、(ある意味)品質管理が行き届いてニッケル製の弓には程度の低い材料を使わうことが徹底されているのですが、海外製の弓、特に品質管理のゆるい国ですと、ニッケル弓は本来低価格品なので低品質の材料を使うべきところ、中に上級弓に使うべき良い材料のフェルナンブーコも混じってしまっているのです。(もちろん、低価格品なりの材料のものも含まれています。)
そして、怖いのは、本来は上級の弓なので、最高級のフェルナンブーコが使われるべき、金金具、銀金具の方に、何ともダルな材料が使われていたりするのです。

 

ニッケル製金具の弓の中から良質のものを選び出すのはいわば宝探しのようなもの。しかし、上手く見つけられた時の喜びは格別です。それこそ、弦楽器商冥利に尽きると言えるでしょう。

 

ただ、単純に金や銀、鼈甲などでランク分けして店頭に並べているだけでは弦楽器商として何も仕事していないことに等しいと私は思います。

 

ニッケル製の弓は安物=性能の低い弓と思われている方は是非お試しになられてみてください。選定する人間の選び方、能力によっては、ニッケルだろうと良質の性能の良い弓も存在するし、逆に言えば、金や鼈甲だってダメな弓も存在するということを忘れてはならないと思います。