ハンガリー工房製完全手工ヴァイオリンのご案内

2022/04/08
Balazs Akosハンガリー製完全手工ヴァイオリン

この価格でもヨーロッパ製の完全手工ヴァイオリンが手に入ります

ハンガリー製工房製手工ヴァイオリンのご紹介

Balazs Akos工房製 2018 Budapest

税込販売価格:330,000円

 

ハンガリー Balazs Akos工房製ヴァイオリン

 

完全な手工、手づくりで1台のヴァイオリンを作り上げるにはだいたい2か月から3か月ほどかかります。ヴァイオリンの価格はまずその手間賃、人件費が基準となります。それは職業にしているプロの職人であれば、最低60万円~80万円といったところだと思います。そして、その価格は、製作家が著名であることであったり、手に入りにくい希少価値のあるもの、古い骨董的価値のあるものなど、様々な要因によってどんどん上がっていってしまいます。ですが、値段とヴァイオリンの品質(つくり、状態)、性能(音質)は必ずしも比例しているわけではありません。

 

逆に言えば、製作家が無名、知名度が低い場合や、親方本人ではなく弟子作の場合、また物価、人件費の安い国でヴァイオリンを作った場合は、その品質や音がどんなに優れていても、高い価格には設定されません。

その法則?を利用すれば低価格で優れた品質、音の完全手工品のヴァイオリンを手に入れることも夢ではないのです。

 

ここでご紹介するヴァイオリンは、ヨーロッパと言っても、人件費が安い国(ハンガリー)、工房の親方 Balazs Akos 本人ではなく、その弟子が製作したものということで、ドイツやフランスでの量産品なみの価格で、完全な手工ヴァイオリンを手に入れていただくことができたのです。
そういう成り立ちで作られたヴァイオリンは、使われる言語により、工房作、Workshop、Atelier、Bottegaなどと呼ばれます。

 

ただ、弟子が作ったものも親方が監修しているわけで、親方が認めさえすれば、親方の名前、ラベルで世に出される場合もあります。もちろん、この場合は親方作と同じ値段つまり高い価格で販売されることとなります。そしてどちらかというと、このようなケースの方が多いように思います。その方が高く売れる(利益率が高い)わけですから。

 

ですから、本人作と工房作を明確に分けて、価格に差をつけてくれて販売している工房というのは、買い手にとっては良心的な工房と言えるかもしれません。

 

今回ご紹介しますこのヴァイオリンですが、弟子作、工房作とは言え、その技術、製作精度はかなり高いものとなっています。それはスクロール(渦巻)のつくりを見れば一目瞭然でしょう。単に正確であるという域を超えて、柔らかさ、優雅さを持つような高い水準のスクロールになっているかと思います。

 

もちろん、渦巻から音が出るわけではありませんので、そこばかりが良くても何もならないのですが、もちろんボディの隆起、板の厚みの分布なども秀逸です。この楽器の性能、音は同価格帯のドイツ、フランスなどの量産品を全く寄せ付けません。

 

ハンガリーのヴァイオリニストというと、ロマ音楽で超絶技巧の演奏を繰り広げるラカトシュがすぐに思い浮かびますが、実は歴史的に名ヴァイオリニストを何人も輩出しているヴァイオリン王国なのです。

 

古くはブラームスと親交の深かったヨアヒム。ジンバリスト、ハイフェッツ、ミルシテインなど後のロシアの巨匠達を育てたアウワー。音階練習で有名なカール・フレッシュ。その他、フバイ、ノヴァチェク、シゲティなど、ハンガリーという国は、ヴァイオリンの演奏史、教育史を語るうえで避けて通れない重要な国なのです。ですから、それを支えるヴァイオリン職人のレベルもきっと高かったはずなのです。

 

横浜の弦楽器専門店サラサーテは間違いのない楽器の選び方、正しいヴァイオリンの選び方をお教えします。