イタリア在住日本人製作家、宮川賢治氏のバイオリンが本日横浜青葉台に到着しました。試奏受付中。

2018/05/14
イタリア在住製作家宮川賢治作のバイオリン

イタリア在住 日本人バイオリン製作家 宮川賢治氏の最新作が本日横浜青葉台に到着しました

 

【宮川賢治 プロフィール】

 

Kenji Miyagawa 宮川賢治 1970年 京都生まれ 。
中学よりバイオリンを習う。 高校卒業後、バイオリン製作の道を目指す。 上京、東京の工房で修理、修復、製作を学ぶ。
1997年、渡伊。クレモナのRiccardo Bergonzi工房で働く。 しかし、ただ台数を作るだけの毎日に嫌気がさし、2年後Bergonzi 工房を辞め、ミラノのFrederic Fantova氏に師事する。Fantovaの下では、Fantovano師であるLyonのシュミット譲りの フランス式バイオリン修復法を習う。 
引き続きFantova de Lucca バイオリン工房で勤務。 2001年イタリア人と結婚 。2004年 3月 Fantova工房を円満退職。独立。

 

現在はパルマ近郊 Casalmaggiore(カザルマッジョーレ)で楽器修復、製作活動を行う。 今では多くの演奏家が修理、修復の依頼に彼の下を訪ねるイタリア有数のバイオリン修理・修復家である。

 

今回到着のバイオリン Kenji Miyagawa Fece in Casalmaggiore  annno 2018

 

前回同様、Guarner del Gesu のコピーとして、仕上げはオールド仕上げ、アンティーク仕上げになっています。

 

ただ、宮川賢治氏のバイオリンの特徴は、その外観の仕上げではなく、内部の構造にあります。彼自身の言葉を借りれば、ストラディヴァリ以前の楽器を研究したりして、内部構造と音との関係を探求してきているとのこと。

 

それができるのも、彼はイタリアで有数のバイオリン修理・修復家であるからなのです。多くの演奏家が自分の所有する名器の修理・修復のためにと彼の工房を日参しています。その結果、宮川氏の傍らには研究材料となる名器が常にあるということになるのです。

 

また、宮川氏自身がバイオリンを弾きますので、常に自らのバイオリンの音を確かめつつ、製作を進めることができるのです。意外にバイオリンを弾かない、弾けない職人も多いのですよ。

 

今回も前回同様、並のイタリア新作バイオリンとは一味も二味も違う音となっております。是非、ご自身でその素晴らしさをお確かめください。