バイオリン弦・ナイロン弦おすすめ新製品・LASEN(ラーセン) Il Cannone のご案内

2018/05/13
ラーセン バイオリン弦 新製品 Il Cannone

デンマークの弦メーカーラーセン(LASEN)のバイオリン弦の新製品、Il Cannone (イル カノーネ)

 

Il Cannone と言えば、ピンと来る方は沢山いらっしゃると思います。そうです、Il Cannone は、あのパガニーニが使用していた、バイオリン、Guarneri del Gesu(グァルネリ・デル・ジェス 1743)に付けられた、あだ名と言うか愛称「カノン砲」のことです。因みにこの「カノン砲」中国語では「大砲」。そのまんまですね。

 

なぜ、パガニーニの使っていたデル・ジェスがそう呼ばれたかと言いますと、まるでカノン砲のような、それほどそのバイオリンの音量は大きかったということなのです。

 

そこで、何故このラーセンのバイオリン弦、新製品にその名を付けたかというと想像するに、パガニーニのバイオリン演奏の超絶技巧にあやかったということもあるかもしれませんが、おそらく、音量が出る弦、圧倒的なパフォーマンスが期待できるという意味合いで付けたというのが有力ではないでしょうか。

 

弦のタイプ(種類)といたしましてはいわゆるナイロン(シンセティックファイバー)弦に属する弦です。

 

最近は各社、このナイロン(シンセティックファイバー)弦の新製品を次々に出してくるので、対応に追いつかないという感じが強く、私自身、全てを試し切れてはいませんでした。

 

自分としては、切りが無いので、あまり色々新製品に手を出さずに、ドミナント、ペーターインフェルト、エヴァ・ピラッツィ、ある程度定評のある弦を、バイオリンによって使い分けていれば良いという方針でしたが、今回、輸入代理店の強い勧めにより、このラーセンの新製品を試してみることとなりました。

 

実はこの弦 Il Cannone という銘柄の中でも、ソリスト(Soloist)とミディアム(Midium)の2種類がありまして、それぞれ、パッケージのデザイン、弦の仕様で区別ができるようになっています。一番線(E線)はボールエンドでもループエンドでもどちらにも使用できる(ボール取り外しができる)便利なタイプとなっています。

 

ソリストとミディアムの違いはデータ上では、張力の違いとなっています。ソリストの方がより張力(テンション)が高い弦となっています。

 

ただ、ソリストという名称にあまりこだわられずに、ミディアム、ソリスト両者の使い分けは、楽器との相性、音の好みで使い分けられればよろしいかと思います。

 

価格は、最近の高級ナイロン弦、プレミアム弦に比べますと、セット価格で10,550円(税別)とやや抑えめの価格設定なのがうれしいところです。

 

また、まだ張ったばかりで、耐久性、音の威力の持続性などははっきりとわかりませんが、ピラストロ社の弦にくらべると、巻き線が強い、ほずれにくい気がいたします。

エヴァ・ピラッツィやエヴァ・ピラッツィ・ゴールドなどかなり高価な弦ですが、わりと張って早期に、駒のところやナットのところで巻き線がほずれてきてしまうことも少なくないと思います。
特にナットの部分は調弦のたびに弦が行ききする部分なので、いったんほずれてしまうと、どんどん悪化していってしまい、イライラしますね。弦自体の音の威力が落ちていないのに交換しなくてはならないとなると経済性は劣ることになります。

 

そういった意味では、このラーセンの新製品、Il Cannone (イル・カノーネ)は経済性で期待できる弦かもしれません。

 

もちろん、音も「カノン砲」に恥じぬ、音量を豊かに出してくれる弦だと思います。
特に、低弦が柔らかく深みのある良い音なのだけれど、今一つパンチが無い、音量が乏しい、輪郭がはっきりしないなどの不満をお持ちのバイオリンなどに張ってみると、目の覚めるような効果が得られるかもしれません。