弦楽四重奏コンサートのご案内

2019/05/23
クァルテット エクセルシオ 定期演奏会のチラシ

コンサート情報

 

クァルテット エクセルシオ 定期演奏会のご案内

クァルテット エクセルシオ メンバー写真

 

弦楽四重奏団 クァルテットエクセルシオの定期演奏会が2019年6月2日(日)東京文化会館小ホール、そして札幌でも同一プログラムで6月5日(水)札幌コンサートホールKitara小ホールで開催されます。

 

弦楽器(バイオリン、ヴィオラ、チェロ)の演奏会で聴く生演奏はCDなど再生装置を通して聴くのと違って非常に自然な、心地よい響きだと思います。

 

コンチェルトやソロリサイタルなどで聴くのももちろん良いのですが、弦楽器の響き合う美しさ、そして各楽器の特徴を良く聴くには、弦楽四重奏(クァルテット)が一番最適なのではないかと思います。

 

と言うのも、CDなどでは録音のときのマイクのセッティングやミキシング時のバランス調整などで、ソロが引き立つようにしますが、実際に会場で聴く場合は、ソロの音がオーケストラ伴奏、そしてピアノであっても埋もれてしまって聴こえにくいことが少なくありません。もちろん、これはホールの音響や、座る席によっても違ってはきます。

 

ところが、弦楽四重奏は同じバイオリン属の仲間だけでアンサンブルをしますし、4人だけですので、それぞれの演奏がしっかりと聴き取れるのです。ですからバイオリン、ヴィオラ、チェロの良いところを、美味しいところを、ソロリサイタルや協奏曲を聴くよりも一番堪能できるのではないかと私は思っています。

 

そして、また弦楽四重奏曲というジャンルは、大作曲家がかなり曲数を残しているジャンルでもあります。

 

この定期演奏会で演奏されるベートーヴェンの場合は16曲、ショスタコーヴィチは15曲、またモーツァルトは23曲、シューベルトが15曲、ハイドンにいたっては83曲(編曲、偽作も含む)とかなりの数の弦楽四重奏曲を大作曲家たちは残しております。つまり名作の宝庫でもあるということなのです。

 

そういうわけで、まだ弦楽四重奏を聴いたことがないという方、また、TVやCDでは聴いたことはあっても、生演奏は聴いたことがまだないというような方、ぜひ演奏会場でクァルテットの生演奏に触れてみてください。

 

定期演奏会のチラシ(pdf)はこちらからダウンロードしていただけます

 

【クァルテット・エクセルシオ】

クァルテット・エクセルシオ(通称:エク)は、年間70公演以上を行う、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。
ベートーヴェンを軸とした王道レパートリーによる『定期公演』、20世紀以降の現代作品に光をあてる『ラボ・エクセルシオ』、人気傑作選『弦楽四重奏の旅』、毎回ゲスト奏者を迎える協演企画『アラウンド・モーツァルト』の4シリーズを展開しつつ全国的に活動。
加えて、幼児から学生、地域コミュニティを対象に、室内楽の普及にも力を注ぐ。
'94年桐朋学園大学在学中に結成。'96年第1回東京室内楽コンクール第1位。
同年第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位。
'97年青山音楽賞奨励賞(現バロックザール賞)、'97、'98年リゾナーレ音楽祭にてマイカル賞、'00年緑の風音楽賞受賞。
’00年難関の第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、同時にサルバトーレ・シャリーノ特別賞を受賞。
'09年には第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」、’09年エクセルシオが全曲演奏した作曲家グループ「クロノイ・プロトイ」の公演にてサントリー芸術財団から第9回佐治敬三賞。’14年第16回ホテルオークラ音楽賞など、受賞歴多数。
近年では一般大学との共同企画も意欲的に参加。 ‘07年より北星学園大学(札幌)、‘09〜’11年まで慶応義塾大学(日吉)、西南学院大学(福岡)、福井大学(福井)など、弦楽四重奏を多角的に捉える斬新な内容を学生に体験してもらう一方、地域に根ざしたコンサート作りが好評を得ている。
'06年ウズベキスタン共和国(派遣 国際交流基金)、'09年イギリス・ロンドン(ジャパン・ソサエティ)、ルーマニア(現代音楽週間)、'11年米・ホノルル(北米室内楽協会)、’12年韓国・ソウル、’16年7月にドイツの音楽祭(助成 国際交流基金)に招聘され,国際社会における日本の文化交流も積極的に行なっている。
‘16年6月まで6年間「サントリーホール室内楽アカデミー」のコーチング・ファカルティとして後進の指導にもあたった。
またサントリーホール主催で同年6月、2週間の間にベートーヴェンの弦楽四重奏曲全16曲を日本の団体として初めて演奏し、内外から高い評価を受けている。
ジェイズ・ミュージックよりCD「QUARTET EXCELSIOR」、「死と乙女」をリリース。
また結成20周年を機にナミ・レコードよりボロディン弦楽四重奏第2番、ドヴォルザーク「アメリカ」&「糸杉」、ヤナーチェック「クロイツェル・ソナタ」&「ないしょの手紙」、スメタナ「我が生涯」、ベートーヴェン弦楽四重奏第7,8,9番「ラズモフスキー」作品59全曲、第12番作品127,第16番作品135、を続々とリリース。


クァルテット・エクセルシオ(Quartet Excelsior)メンバー 
1stVn :西野 ゆか 2ndVn:北見 春菜 Va: 吉田 有紀子 Vc: 大友 肇

 

先日浦安音楽ホールでのリハーサルの模様を撮影してまいりました