バイオリンのボディサイズ(全長)についてその数値を正しく把握していますか?
フルサイズ(4/4)のバイオリン、7/8サイズ、そしてお子さんが使われる3/4サイズと、どれくらい大きさが違うのでしょうか?
そもそも、どこを測るのかわからないという方は、以前のブログ バイオリンの全長(ボディサイズ)とは で復習されてください。
ボディサイズの違いは下の表のようになっています。ただ、測り方の誤差や、バイオリンは手工木工加工ですので多少の誤差は許容範囲です。また弦長は駒を立てる位置によって前後します。
ですから、この表の数値±3㎜くらいは許容範囲だと思います。また、フランス、ドイツ、チェコ、ハンガリーなどイタリア以外の国籍の楽器はやや大き目のものが標準とされているので、ボディサイズが360㎜くらいでも標準範囲といえます。
ボディサイズ(全長) | 弦長 | |
---|---|---|
フル(4/4)サイズ | 355㎜ | 328㎜ |
7/8 サイズ | 345㎜ | 319㎜ |
3/4 サイズ | 335㎜ | 307㎜ |
バイオリンの大きさは、見た目、触った感じで感覚的に捉えるだけですと、アウトラインの形状、幅、隆起などによって大きく感じたり、小ぶりに感じたりすることが少なくありません。
試奏のときに、ご自分のバイオリンよりも大きいと思って測ってみたら、ご自分の楽器の方と全く大きさが違わなかったり、むしろ、ご自分の楽器の方が大きかったなどということもありますから、かならず感覚ではなく、実測することが大事です。
もちろん、専門店ではメジャーを用意していますので、お店の方に頼んできちんと測って比べてみてください。
まずは、今すぐに、ご自分のバイオリンの身体測定!をなさってみてください。そしてその数値を記憶なり記録しておいてください。