バイオリンの弓、ヴィオラの弓、チェロ弓のそれぞれの違いはどこにあるのでしょうか
弓の値段といってもピンキリです。
たいていの演奏家は楽器や弓の値段を大ぴらにしたがらないものですが、最近よくTV番組に出る葉加瀬太郎さんや高嶋ちさ子さんなどは、お持ちの楽器の値段や弓の値段を番組の中ではっきりお話になるので、弓の値段が1,000万円や2,000万円と聞いて世間の多くの方はかなりびっくりなさったのではないでしょうか。
何も知らない人から見たら音も出さないただの棒切れでしかない弓ですが2万円で買えるものもあれば、葉加瀬さんや高嶋さんが言うような、1,000万や2,000万するようなものもあるのです。
ですが、たとえ1,000万円の弓であっても、弓の毛の代金は張り替えの技術料込みでせいぜい10,000円止まりです。値段の差は竿(スティック)の部分の差なのです。
しかし、これも木材の種類はある程度以上の弓になればみなフェルナンブーコというブラジル原産のマメ科の植物を使っていますので、値段によって木材の種類が違うのではなく、そのフェルナンブーコ材の質(密度、弾力、剛性)が違ってくるのです。
バイオリン、ヴィオラ、チェロそれぞれの弓の長さ、フロッグの形状、重さの違いについては下の動画で解説しました