新入荷バイオリン 3台のご案内です
Hannibal Fagnola 1931 Copy (新作)
Amédée Dieudonné 1945 Mirecourt
Alfons Vavra 1943 Prague
このたび、つくり、音の良いバイオリンを見つけることができましたので、3台新たに仕入れることにいたしました。
Hannibal(Anibale ) Fagnola は人気が大変高いために今やかなり高価になってしまったイタリア、トリノのモダンバイオリンですが、今回ご紹介いたしますのは、その精巧なコピーのバイオリンです。レプリカと言っても良いのではないかというほどのその上手さは、Fagnolaの本物を知る人なら驚かれることでしょう。しかし、Fagnolaを知らないという方にも、作りの良さ、仕上げ、材料の美しさ、そして何より音の素晴らしさ(これは本物のFagnolaよりもはるかに音が出しやすいです)できっとご満足のいくことと思います。
Amédée Dieudonné は、フランスのバイオリンの常で、工房作、スチューデントモデルのような気の抜けたつくりのものも、同じ名前で流通していますが、この楽器は「本気」のつくり、音のバイオリンです。フランスのバイオリンにしては珍しく、隆起が高く、オールドイタリアンの名器を彷彿とさせます。また、ニスもフランスの楽器によくある、赤いそして薄いニス層のそれではなく、味わいのあるニスとなっています。
隆起の高いバイオリンは通常の作り方、板の厚みで作ると、鳴らない楽器、意外に音が固いものになってしまうのですが、このバイオリンはその高い隆起のバイオリンの作り方を熟知しているのでしょう、オールドイタリアンの見た目に相応しい、芳醇な音に仕上がっています。
特に低弦の響きは同年代のイタリアのバイオリンからは聴くことができない、豊かで、深みのあるものとなっております。
Alfons Vavra こちらは、まるでモダンイタリアの名器のようなつくりで、しかしイタリアのモダンよりもかなり軽く作られています。ただ、板が薄いわけではなく、板の厚みはしっかりと取られています。
イタリアモダンに比べ、重量が軽いために、弾きやすく、そしてモダンイタリア的な隆起、つくりのために、音量がかなり出ます。モダンイタリアのバイオリンを探されていて、あるいはもう所有されていて、どうも鳴らしにくい、弾きこんでも音が鳴ってくれないと悩まれている方は、是非このバイオリンをお試しになられてみてください。ご自身のパフォーマンスがびっくりするほど向上することをすぐにお感じになられるはずです。