調弦(チューニング)で弦を切らない方法・バイオリン・ヴィオラ・チェロ・専門店・横浜

2017/10/09
チェロのペグの回し方

皆さんはチェロケースを開けたとき、弦が緩んでいるのに気が付いて、あわててペグ(糸巻)を回して弦を切ってしまった経験はないでしょうか?

空気が乾燥してくると、ペグが戻ってしまい、弦が一気に緩んでしまうことが少なくありません。そのようなときに、音程を上げようと急いでペグを回すと、弦が切れてしまうことが良くあります。

特にチェロの1番線(A線)はそういうときに切れてしまうことが多いのですね。

ナット(指板の一番上にある溝が彫ってある部分)の形状が悪い場合などは、それが原因で弦が傷ついて、頻繁に切れてしまうことがあります。

その場合は、ナットの修理をしてください。

ただ、ナットの形状に異常がなくても、上記のように、急に弦を張りますと、チェロの1番線(A線)が切れてしまうことが起こります。

そこで、弦を切らずに調弦(チューニング)をやるやり方を動画にしましたので、ご覧になられてください。

もちろん、これは、バイオリン、ビオラにも応用できることです。

基本は、一旦音程を下げる方向に、ペグを緩め、止まる前に素早く上げるという動作を根気よく繰り返すということです。

これからの季節、ペグが戻って弦が緩んでいても、どうかあわてずに対処してくださいね。